作業道開設にあたって、頭を悩ませるのが軟弱地盤。。。

予定ではここ(下の写真)から連続スイッチバックで下方向に作業道を開設する設計でしたが、水気を帯びた軟弱地盤の為に下方向への作業道開設を断念しました。。。

路線踏査したのが初夏だったので土が乾いてましたが、この時期は雨も多く、日照時間や晴れの日が少く、常に土が水気を帯びてます。

何とか他の場所からでも作業道を付けられないかを探す為に山の中を歩き廻りましたが、下に行けば行くほど水気を帯びた土が酷く、場所によっては水が湧き出ており、傾斜もキツくなり、岩盤や岩も多かったので無理だと判断しました。。。

このような地盤で無理に作業を続ければ重機の転落、転倒が起こり、キケンだと判断し、上司に報告、相談して下方向の作業道開設を中止しました。

先人の方々が、地起こし、植林、下刈、除伐、枝打ち、間伐という途方もない苦労をして育て上げられた木を市場に出す事が出来ないのが悔しく思います。

ですが、作業道開設の講習、研修で講師の方々の全員が言われた「キケン、無理だと判断したら、あきらめる勇気がとても大切」と言う言葉を思いだし、今がその時だと判断して中止しました。

写真だと判断し難いですが、重機が1回乗っただけで谷側に40センチ程沈み込んでしまいます。

簡易構造物を造るにしても何十メートル、場合によっては百メートル近い施工になるので断念。

上の写真と同じ日に数十メートル離れた場所の作業道開設中の写真ですが、数十メートル場所が変わるだけでこんなにも土が乾いてます。

写真でも判断出来るくらに土がサラサラしてます。